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プログラム

プログラム概要 シンポジウムプログラム ポスタープログラム

特別講演要旨 シンポジウム要旨  ポスター要旨

特別講演1

ヒトマイクロバイオームのメタゲノミクス

服部 正平(早稲田大学大学院 先進理工学研究科)

特別講演2

What wakes us: Networked circadian clocks in the brain

Erik Herzog (Dept of Biology, Washington University in St. Louis)(新学術領域「宇宙に生きる」 共催)

シンポジウム1

体内時計と心の健康

座長:内山 真(日本大学 医学部)、栗山 健一(国立精神・神経医療研究センター)

角谷寛(滋賀医科大学)、小曽根基裕(久留米大学)、栗山健一(国立精神・神経医療研究センター)、吉池卓也(滋賀医科大学)、鈴木正泰(日本大学)

このシンポジウムでは、私たちの生活と時間生物学的の間にあり、両者をつなぐ領域から、体内時計・睡眠とメンタルヘルスというテーマでシンポジウムを開きます。体内時計・睡眠と心の健康に関する5つのトピックを取り上げ、気鋭の研究者に最新の知見を踏まえて包括的なレビューを行っていただくことにしました。角谷寛先生には日本の一般住民における睡眠と心の健康について、鈴木正泰先生には光の気分や睡眠への影響について、栗山健一先生には睡眠と恐怖記憶について、小曽根基裕先生には精神疾患における睡眠や概日リズム異常について、吉池卓也先生には気分障害の断眠療法について、お話しいただく予定です。

シンポジウム2

生物の多様な集団発振現象

(新学術領域「オシロロジー」 共催)

座長:榎木 亮介(北海道大学 電子科学研究所)、郡 宏(東京大学大学院 新領域創成科学研究科)

榎木亮介(北海道大学)、三枝理博(金沢大学)、高田則雄(慶應大学)、北野勝則(立命館大学)、木津川尚史(大阪大学)、郡宏(東京大学)

生物は多様な集団発振現象であふれており、様々な階層で様々な周期の生体リズムが観察される。本シンポジウムでは、概日リズム、睡眠覚醒リズム、脳波リズム、神経発火リズム、歩行リズムなど、多様な生体リズムの基盤となる細胞の集団発振現象について、分子遺伝学、神経生理学、イメージング、数理解析など多岐にわたるアプローチを用いた研究を紹介する。それぞれの生理機能について概説すると共に、リズム発振機構としての多様性と共通性について議論する機会としたい。

シンポジウム3

時間生物学研究の産業応用

座長:柴田 重信(早稲田大学 大学院先進理工学研究科)、福田 弘和(大阪府立大学 工学研究科)

柴田重信(早稲田大学)、福田弘和(大阪府立大学)、勝俣昌也(麻布大学)、大塚剛司(岐阜大学)、合津陽子(資生堂)、清水紀宏(JR東海)

体内時計の研究は時間生物学領域で非常に盛んに研究され、その発振、同調、振幅維持などの分子基盤が解明されてきた。体内時計のシステムは、動物・植物いずれにおいても、時間秩序や外界からの環境応答に適切に処理するために発達してきた。近年ではこれらの体内時計システムを産業御応用や社会実装に役立てる試みが始まっている。そこで、本シンポジウムでは、それらの視点で、植物、ヒトの健康や美容、畜産分野、鉄道輸送などの場面での事例を紹介し、体内時計研究の社会における役割について議論が深まることを期待する。

シンポジウム4

生物時計の発振と同調機構にみられる共通性と多様性

座長:程 肇(金沢大学 生命理工学系)、平山 順(公立小松大学 保健医療学部)

中道範人(名古屋大学)、向山厚(分子科学研究所)、吉井大志(岡山大学)、岡野俊行(早稲田大学)、浜田俊幸(国際医療福祉大学)、出雲 麻里子(テキサス大学)

体内時計(生物時計)は、光を利用し自然界の昼夜の変化に対し体内環境を最適化する。この機構は、地球上のほぼ全ての生物に存在し、生物個体の細胞に内在する細胞時計により構築される。細胞時計は、生物種間で共通に遺伝子発現のネガティブフィードバックループである一方で、その構成因子や光などの環境シグナルへの応答機構には多様性が存在する。本シンポジウムでは植物、シアノバクテリア、ショウジョウバエ、魚類、およびマウスといった多様な動物モデルの研究者が、生物時計の発振と同調機構に存在する共通性と多様性を紹介する。

シンポジウム5

細胞・組織・個体に表出されるリズムの自律性と非自律性の分界

座長:土居 雅夫(京都大学大学院 薬学研究科)、上田 泰己(東京大学大学院 医学系研究科)

土居雅夫(京都大学)、木内謙一郎(慶應義塾大学)、金尚宏(東京大学)、上田実(東北大学)、大出晃士(東京大学)

細胞・組織・個体に表出するリズムは実に多種多様なレベルのフィードバックループ(FBL)やフィードフォワードループ(FFL)などの相互作用によって形成・維持されると考えられている。時計遺伝子の転写および翻訳後修飾を介した細胞内の相互作用のみならず、細胞間結合による組織内の相互作用、複数の臓器をまたいだ円環による相互作用、さらには外部環境との相互作用を間に挟んだ他個体との相互作用も生物個体のリズム維持に重要である。しかし、これらの多種多様な相互作用は生体内・生体間で相互にリンクしているため自律性と他律性の分界についての検討はいまだ十分になされていない。本シンポジウムでは、生体の各レベルに表出されるリズムにおいて何が最も重要で影響力のある相互作用なのかに注視した研究の討論を行いたい。

シンポジウム6

時間医学 from bench to population

座長:安藤 仁(金沢大学 医学系)、藤 秀人(富山大学 薬学部)

安藤仁(金沢大学)、佐々木裕之(早稲田大学)、宮崎亮(島根大学)、中村渉(長崎大学)、小野政徳(金沢大学)、瀬戸祥弘(富山大学)

時間医学は、多くの疾患・病態に当てはまり、それらの治療・予防を効果的に行うためには欠かせない学問領域である。しかし、近年の時間生物学の進歩にもかかわらず、時間医学の応用・普及は一部の疾患領域を除いて未だ不十分である。その一因としては、時間医学の応用可能性が十分に認知されていないことがある。そこで本シンポジウムでは、従来からの時間医学である時間治療(時間薬理学)とともに、時間運動学と時間婦人科学の2つの新しい時間医学をとりあげ、時間医学がいかに大きな可能性を秘めているかを紹介したい。

日程表